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図書館マーケティング41    「心理学の時代」
参考資料 日経4・30 「私の履歴書」

「心理学の時代」
 
 2004年にハーバード大学のMBA受講生を前に「消費は経営ではなく心理学」である、心理学がどの様に顧客の購買意欲を刺激するのかを語り、拍手喝さいを浴びたのがセブンイレブンホールディングスの鈴木敏文会長である。商売の基本は「品ぞろえ」「鮮度管理」「クリンリネス(清潔)」「フレンドリーサービス」の4つ。ものごとの本質を理解し認め、正しく判断することが第一歩(原点)であるとして、お客様のニーズを追求し、追求に対する問題提起の大切さと柔軟な対応こそが発展していく上で重要不可欠な要素であると語る。 利便性に価値を置くからこそ、機会損失(あれば売れたであろう商品売り上げの損失額)に厳しくこだわった結果、独自の戦略的なビジネスモデルが築き上げられていったのです。「いままでの自分たちの経験を全部捨て去ることが、顧客中心主義である。それは過去の延長ではなく、未来から見て今何をなすべきか考える、挑戦するブレイクスルー思考なのだそうです。
 機会損失、あれば借りられたであろう本の知的損失と言うのが図書館的解釈なのでしょうか。これはまさしく選書の問題。限られた予算から、何を買うか、何が必要とされているのかを過去の分析ではなく、未来から割り出すというと言うのがセブンイレブン流ブレイクスルー。ブレイクスルーは困難を乗り越える前進力。そんなこと出来ないよじゃなく、どうすれば出来るのかを考えることです。今日の客と明日の客の心は違う。単純に売れた分だけ仕入れるのではなく、客の心理を読んで仮説を立てて商品を仕入れ、結果をPOSデータで検証するのである。データを見る時に、Why(それはなぜなんだ、どうしてそうなのか)とWhat(顧客のために何をすべきか、何が求められているか)を常に考えつづけることが大事である。実行段階では、How(どのように行うか)も重要であるが、WhyとWhatの問題意識に基づいた仮説・検証の力がそれにも増して重要であるということ。
それにしても、商売の基本である「品ぞろえ」「鮮度管理」「クリンリネス(清潔)」「フレンドリーサービス」は、そのまま図書館でも使える概念。本当に図書館がサービス業であることが実感できますね。
by tsuji_bunbun | 2007-07-01 00:00 | mayoto study
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