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図書館マーケティング 27  「秘伝書」                
参考資料 日経MJ「店舗改バイトが担う」2・26

 どうしたらそんなことが出来るのか、見に行きたいのがセブンイレブン相模原5丁目店。
何がすごいって、店舗の改善をバイトが担っているのである。自分の仕事をバッチリこなしたうえで、店を効率化するためにアルバイト自らが会議を開き、商品陳列や清掃方法が一目で分かる写真入マニュアル「秘伝書」を作り、バイトの手で日々更新している。その上、自己評価表を作り、作業や評価を再評価しているという。バイトのやる気120%、いや200%かもしれない。どうしてそんなことが出来るのか、興味のある人は多いと思う。
 その仕掛け人であるオーナーによると、まずアルバイトの接客技術を向上させるためにビデオ撮影をして自己反省させやる気を引き出した。自身は口下手で管理が苦手なので、自己反省を促し、自分達でやっていけるようにシステムを考えてもらったという。自然発生的なコーチングである。任せられて、頼られて、張り切ったのがアルバイトだったらしい。23人のアルバイトは毎週3回会議を開き店作りの提案をするのだそうだ。だから、この店の売り上げは全国トップレベルだという。
場所が小田急線相模原駅から歩いて5分、住宅地と繁華街の間にあるというから、立地や客に恵まれているわけではない。商品だって、よそと違いがあるわけではない。「やる気」だけで、ここまでやれるのかと驚いた。また、消費者はここまで敏感に反応するのかと驚いた。だとすれば図書館にやれることは、まだまだたくさんあるということだ。カウンター業務をビデオ撮影してみること。求められているサービスの調査。選書の工夫。PRの方法。イベント。館内のムード作り。
お金や時間を掛けなくても工夫でできることがまだまだあるのではないか?と司書に思わせる上司のマネージメントとリーダーシップが一番大切なのかもしれない。図書館を経営するセンスを養うには、やっぱり図書館で学ぶコトでしょう、ね。館長。
 
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by tsuji_bunbun | 2007-04-30 00:00
図書館マーケティング26 文化離婚                 
参考資料 日経「」

「文化離婚」
 熟年離婚の原因は夫婦の文化格差にあると聞いた。お~~、なんかそうかも。バブルの波に飲み込まれた男たちは、仕事一点張りの会社人生で、音楽も聴かず、演劇や映画も見ない。仕事漬けで定年を迎え、仕事以外の自分を探すことが出来ずにしなびていく。それに対し、バブルに乗った女たちは、有り余る時間と豊かなお財布で文化を楽しみ、自分探しをしてしまった。何かしら好きなことのある彼女達は生き生きと忙しいのだ。
今までは、会社があってお互いの均衡がとれていたが、家に居るばかりの男は持て余される。会話がぽつぽつ途切れる夫婦関係は要注意。会社を離れて生きるとき、大切なのは「自分の思い」。あなたは何が好きで、何がしたいの、何のために、誰のために生きているの・・・と聞いても、なんとも答えがない。いったいどうしたいのよ?と言いたくなるが、それが男たちには分からないらしいのだ。でも、それは女だって分からなかったことなのだ、ついこの間まで。女だって、あちこちで躓いて、踏んだりけったりされて、やっと見つけた私の世界、ここにたどり着くまでどんなに時間がかかったか。男たちの自分探しはここからが本番。
「そんな時、お役に立つのが図書館です」なんちゃって。池波正太郎も「おとなの男が遊ばない国の文化はだめになる」と言ってます。町に出て、自然の中で、遊ぶ文化もあるでしょうが、図書館でも遊んでみませんか。男の文化度を上げるには、更なる知性や教養も必要です。地域社会はボーダーレスな組織、会社のように決まった席などないから、自分でポジションを見つけていくしかないのです。好きなことを研究して、仲間を作って、生きがいのある毎日を過ごすのがコミュニティの文化人の証です。図書館で自分磨きして、ウチの亭主すごいわって、文化離婚なんて吹き飛ばしちゃいましょう。リタイアしたら悩む時間がもったいない。「まず、図書館へ」のキャンペーン。
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by tsuji_bunbun | 2007-04-26 00:00 | mayoto study
図書館マーケティング25        「かたらんね」  
図書館マーケティング25            
参考資料西日本新聞2007/2/16 「博多部まるごと博物館に」

「かたらんね」
 かの有名なキャナルシティの裏通りに博多祇園山笠の櫛田神社で知られる博多部がある。古い寺や神社が立ち並び、立派な門構えや土壁がなんともいえぬ日本の情緒をかもし出している。「なんか落ち着く~」と日本人なら絶対に思うようなたたづまいを残す町並みだ。  
古い話だが江戸時代の開国から149年、戦後62年間、西洋を目指し続けた日本で21世紀の浦島太郎が夢から覚めたとき、私たちの「日本」は砂の城のように崩れ去ろうとしていた。大都市は国際化され世界レベルに発達したけれど、その周辺で日本の文化は誰にも振り向かれずにぼろぼろと崩れ去ろうとしていた。これは大変、何とかしなければと立ち上がったのが「はかた博物館」を企画した立石さんである。
築100年を越す商家に生まれ育ったが、ここに来てやっと空洞化や少子化で情緒ある街並みが消えかかっていることを痛感した。昨年、自宅を公開したところ約300人が見学したと言う。そこで、歴史の宝庫である町全体を博物館に仕立てようと考えた。住民たちが学芸員となり、文化や建物の魅力を語り継ぐ構想だ。現在は「はかた博物館」の展示品である旧家や史跡に分かりやすい説明表示板をつけるアイデアを練っている。豊臣秀吉が茶の湯を楽しんだ屋敷は「大公秀吉様毛利様ご来店!純喫茶「神屋宋湛邸」!。うん、おしゃれ。
 私もそんな楽しそうなことしてみたい。図書館をこんな風に作りたいのだ。過去の蓄積の大切さに気づいた住民たちが、未来のためになにかできることはないかと思い立つ。過去を保存するのに、どうしても図書館が必要だと一人一人が力をあわせて図書館を作り始める。ほんとうの図書館は、誰かが作ってくれるものではなくみんなが作るもの。自分達の言葉で、自分たちが使いやすい図書館を作っていく。そうでなくちゃ意味がない。「図書館作るけん、あんたもかたらんね(一緒にやりませんか)」。
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by tsuji_bunbun | 2007-04-22 00:00 | mayoto study
図書館マーケティング24  心の病院
参考資料 日経新聞2007/2/16         文化「患者図書館は心に効く」

「心の病院」
 病院の中で図書館を見たことありますか?「ない」。そうでしょうね、日本にはまだ、5箇所しか司書の居る本格的な患者図書館はないのだそうです。でも外国では病院にあたりまえに、患者図書館があるらしいんです。
 病院で医者の説明を聞きながら思うのは、自分の無知。子宮や肝臓がどんな形で、どんな働きをして、どんな性質を持つのかなんて、今まで健康だった私にあまり興味がなかったこと。急に大変です、病気ですといわれて、いろいろ説明されても(たとえそれがどんなに丁寧でも)わけが分からない状況で、うなづいていることもしばしば。うなづいているからって、理解できているわけじゃないんです、先生。こんなこと聞いちゃいけないんじゃないかとか、話が難しすぎて質問すべきところも分からない状態だったりするんです。
でも、何よりも必要で大切なのは自分が自分の病気を受け入れる時間ではないでしょうか。まず、病気であるというショック状態から立ち直り、自分自身が納得できるまで病気のことを知る必要があります。基本的に医師が想像している患者の医学知識と患者の知識レベルは全く違うんじゃないかと思うんです。インフォームド・コンセント(充分な説明による合意)を受ける前に、素人向けに解説された医学書や闘病記なんかも読んでみて、いったいこれから自分がどうなるのかと言う想像の上で、状況説明を受けたほうがよくないでしょうか。それに、病気を心配するのは患者本人だけではなく、家族も患者と同じくらい病気のことを知りたいし、知らなければならないのです。病院内に、医学的に信用できるレベルの図書館があれば、情報を共有できてとても心強いと思う。
また、病院には怪我の人もたくさん入院しているし、子どもたちも多いんです。入院の暇つぶしに、心を癒すために利用できる図書館(web情報、CD・DVDも含む)があればどんなに救われるでしょう。そこには専任の司書が居て、病気の専門家でもあって自分の病気について親身に情報を探してくれたり、心を癒す本を紹介してくれたらどんなに嬉しいことかと思います。まあ、なんと良いことだらけなのに「なぜ、作らないのかな?患者図書館」。
 それは図書館を作って、司書を雇えば経費がかさむでしょう。でも、患者がどんなに不安かを知れば、病院に図書館があることでその病院の価値が上がりますよ、なんてったって図書館は心に効くんですから。たかだか150平米のスペースと司書が一人がいれば充分だといわれている患者図書館。病気になれば「あったらいいな~」とあなただって思うはず。
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by tsuji_bunbun | 2007-04-18 00:00 | mayoto study
図書館マーケティング23 こころの在り方                   
参考資料 日経新聞夕刊 2007・2・1 「こころ」メセナを担う

「こころの在りかた」
 「結局、文化というのは人間のこころの在りかたに帰着する。今より、よりよく生きようという人の生き方そのものが文化だと思う」と思わず、拍手したくなっちゃうような文化論を語るのは、東京写真美術館館長の福原義春さん。館長就任後、わずか3年で来館者を2倍の40万人に倍増させたコトで有名だ。その前身は、資生堂の名誉会長。3代目として帝王学を学んだ経営者である。再建のコツはと聞かれても、やるべき事をやっただけとそっけないが、企業経営から見たら行政の経営は普通にやっただけでも十分な業績がでるのだろう。
でも、そのなかで美術館のミッションを職員に理解させたことが一番大きな功績なのではないかと思う。美術館や図書館をはじめとして、行政は今、何をなすべきかというミッションに埃がかぶって見えない状態だ。美術館のこころの在り方について「一枚の写真を見て人生が変わったとか、生きる元気が出てきたとか、来館者がそんな風に思える展覧会をやろうじゃないか。そういう姿勢でやっていけば、必ずリピーターになってもらえる。それが写真文化を普及するということではないのか」と語ったとか。ここをしっかり示せば、有能な職員には、なすべきことは自然に分かるはずなのだ。2006年の日経新聞による美術館の実力調査では「AAA」ランクだという。
 福原さんは資生堂時代から社員にA面だけでなく、B面の行き方も磨けと指示してきた。仕事だけで生きていくわけではない、プライベートな生活も大切である。そのB面生活で得たものがビジネスの燃料として役立つことも往々にしてあり得るのだ。魅力ある人間は、必ずしも仕事一筋ではない。多面的な人間にこそ魅力を感じるということだ。
バブル時代の流行のメセナから、CSR(企業の社会的責任)の一環として、メセナは本物の時代に入った。消費者はメセナを十分評価している。社会に喜びを与えられない企業は淘汰されていく時代になったのだ。それは資金の問題ではない、例えば、施設を稽古場に開放するなどアイデアしだいで出来ることはたくさんあるのだから。
最近の傾向から行くと、企業に「公」が含まれ始めている様に思うが、行政の「公」はみなおさなくてもよいのだろうか。写真美術館のミッションがあいまいだった様に、図書館のミッションも改めて、磨きなおさなくてはならない時期に来ているようだ。図書館の支持者は、図書館の進路を知りたがっている。評価し、応援したがっている。これから始まる「市場化テスト」は官民両者に大変厳しいものになると思われる。準備万端、しっかりとミッションを磨いておきたいものだ。
 
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by tsuji_bunbun | 2007-04-13 00:00 | mayoto study
図書館マーケティング22  タグ
図書館マーケティング22            
参考資料 国立国会図書館カレントアウェアネス-ENo.99「フォークソノミーの応用可能性:図書館OPACへの応用」

「タグ」
日本でも,“はてなブックマーク”などのフォークソノミーを取り入れたソーシャルブックマーク・サービスが普及し,ウェブ上のコンテンツにタギング(タグ付け)して情報整理を行う人が増えている。「folksonomy」とは利用者自身がコンテンツを分類し,索引の付与を行う仕組みである。利用者の付けたタグが共有されることにより,いわば民意により分類体系が構築され,有効な情報探索支援ツールとなりうる。Googleが買収した動画共有サイト“YouTube”などが,人気のサービスとなっている。
 タグは,情報を分類するためだけに使われるのではない。誰が,どのようなコンテンツに,どのようなタグを付けたのかが共有されているため,タグを介して同じ関心を持った他の利用者とつながることができる。また他者の利用しているサイトやその利用しているタグを学ぶことで,情報探索を効率的に行うこともできるようになる。さらにタグには,“to read”,“to do”など,コンテンツに対して事後的に行う行動を印付けておいたり,“cool”など,感覚的な表現で印付けるような使い方もされている。このような時間・感情の要素は,もちろん従来の分類法にはない要素である。
 米国の図書館では,フォークソノミーを,公共図書館の目録システムを補強する手段として取り入れようとする提案や実践が始まっている。「公共図書館目録における協同タギングの利用」と題する発表では,書誌データに対する利用者のタグ付けを取り入れることで,利用者のオンラインコミュニティを構築したり,タグの情報から読書リストを作成したりすることを提案している。また,先日リリースされたミシガン州アナーバー地域図書館の蔵書検索システム“SOPAC”(Social OPAC)では,アカウントを持った図書館利用者が,書誌データにタグをつけることができるようになっており,それを活用したタグクラウドなどの表示方法などを実装してみせている。従来図書館が主に依拠してきた統制語彙による分類・索引を補うものとして,フォークソノミーの可能性は注目される。
 いいな~フォークソノミー。日本にも早くこんなシステムが欲しい。図書館の分類は、図書館の資料の整理のために作られているので、なかなか利用者にはなじまない。本屋のほうが本が探しやすい、そんな人が多いのではないかと思う。本が探しやすくなりそうなことも嬉しいが、利用者が図書館に参加できるというのがもっといい。自分が関わると、きっと図書館にもっと愛着がわくよね。図書館をみんなで大事にしていけたらいいと思う。私の理想は[we love theとしょかん]なんだ。
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by tsuji_bunbun | 2007-04-06 00:00
図書館マーケティング21 「使える図書館の極意」
参考資料 日経MJ2007・1・19マーケティングスキル「売れる陳列の極意」

「使える図書館の極意」
 売り場面積を最大限に活用するには、点、線、面を活用すべし。点は吸引力。価格、トレンド、話題、広告の品など顧客を引きつける力のあるもの。それらを目に付きやすく、提案するように並べる。店舗の中にこのようなポイントを上手く配置して、顧客が出来るだけ大回りで、ジグザグと往復するような動線を作っていく。動線が長ければ、滞留時間が長くなり、商品購入のチャンスが多くなる。ただし、その動線は歩いていて楽しく、飽きない、面倒でないように工夫する必要がある。点となる商品の魅力が大きいこと、その周りに関連商品が効果的に配置されていること、買いやすく陳列されていれば、もっと効果が上がる。面は売り場面積の事で、点と線がしっかり構築されていれば、生産性の高い売り場になるのだ。
 例えば、これがスーパーの場合。店員の毎日の努力はいかなるものかと思う。目玉商品、特売商品、限定品、季節品、タイムサービスなど、売るための工夫は考えられ、積み重ねられ、継続される。それが売り上げと言う評価に直結するから、厳しい現実が突きつけられる。図書館にこの厳しさがあるか、日々の工夫があるか、意識があるか、それは必要ないのか?
ドラッカーは言う「ほとんどの非営利機関は自分達はニーズを満たしている、ニーズをもつものならば誰でも、自分達のサービスを欲するに違いない」と考えている。しかし、現実は違う。誰が図書館を利用しているのか、いないのか、利用すべきであるのかを知り、利用者にとって図書館にどんな価値があるのか、なぜ図書館を利用するのかというマーケティング調査だ。図書館の資料やサービスが基本ではなく、利用者が何を求め、どうサービスすれば、満足できるのかから始めなくてはならないのだ。
図書館の点を作るために必要なことは、コミュニティの人々の関心の度合い、レベルであり、コミュニティへの問題提起ではないかと思う。それは、ベストセラーを置くこととは全く違う次元の問題。人々の生活に隠された恐れや不安、希望である。それは、目に見えない、声にならないまま、各人の心の中にある。そこをマーケティングできなければ、点も、線も面も作ることは出来ない。カウンターの貸し出し状況だけで、本のリクエストだけで、分かるようなものではない。
「図書館は利用者のニーズを十分満たしていて、本や資料を必要とする利用者は必ず図書館を利用している」と自信を持っていえるだろうか?
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by tsuji_bunbun | 2007-04-01 00:00



Mayoto Staudy の時間です。見学や研究でマヨトを具体的に考えていきましょう!
by tsuji_bunbun
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