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図書館マーケティング 12  「レゴ・ライブラリーシリーズ」               
参考資料 日経新聞2007・1・17 接客招福の法則「日常の埋もれている事業資源」

「レゴ・ライブラリーシリーズ」
事業資源の見直しとは、自分の商売を要素で分解し、新しい展開が出来ないか考える方法論。おもちゃのブロックで作ったロボットを分解して、新しいロボットに組み立てなおすようなことだと思ってもらえばいい。たとえば新聞販売店の事業は新聞契約を取り、各家に配達することだ。しかし、もう少しこれを大まかに考えると「配達事業」をやっていると考えられる。毎日2回も各家を回るのだから、配達と同時にやれる「なにか」を考えれば新しい儲け口が生まれるかもしれないというようなもの。新聞を配達したときに受けた注文商品をを午後に配達する商売を高齢者向けに始めるとか言うようなものだ。おっ、これはナイスアイデアかも!
 頭の体操と思って、図書館の事業資源を見直してみたらどうだろうか?図書館にあるもの、こと、サービスを書き出してみる。本・雑誌・情報・パソコン・ビデオ・DVD・本棚・掲示板・テーブル・椅子・司書・利用者・調べもの・検索・いこい・学び・貸し出しなどなど。これらを組み合わせてできること、データ化してできること、何かを足せば出来ること、何かないかな~。利用者に直接話を聞くフォーカスグループ調査という方法もある。いろいろ方法はある。何か、利用者が不便に思っていたり、喜んでくれそうなことで何かできること。その答えは,きっとローカルなものだろうと思う。町の個性や問題が大切だからだ。
「そうそう、そんなサービスをしてほしかったのよ」と言われてみたいもの。
 しかし、現実は厳しい。マーケティングの常識によると100のアイデアが出て、使えるものは39、その中から製品化できるのが8、そして実際に儲けを出すアイデアは1つしかないというのだ。それでも、やるのが企業。そうでなければ生き残れないのだ。この厳しい現実を感じてほしい。だからこそ、100分の1の成功に挑戦してほしい。コツは思い込みや固定観念を取り払い、ほんのちょっと見方を変えるだけなのだ。考えようとする気持ちが大事、やってみよう、結果ではなく、経過が大事。
 図書館も自らの事業資源を見直し、新しい時代にあった形に組みなおす時期が来たように思える今日この頃である。


 
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by tsuji_bunbun | 2007-02-26 00:00
図書館マーケティング 11  好奇心                
参考資料 日経新聞 2007・1・15 クイックサーベイ「社会人教育」

「好奇心」
 4人に1人が通学経験あり!社会人教育の実態を知るためのネットアンケート1000人の調査結果。現在通っている、かって通っていた人の割合が25%。「そんなに?」と驚いた。一番多いのが英語や中国語の語学で33%。IT関係が23%、簿記などの会計が16%で、その他は資格取得のために学んでいる。その費用は72%の人が全額自己負担で会社が全額負担したのは5%。なぜ学ぶのか?と言うと純粋な向学心、好奇心が52%。資格を得たり、仕事に役立てたいからと言う人も多い。費用は20万円程度が多い。
 学ぶ理由が「好奇心」。みんななかなかやるじゃない。好奇心で自費で自発的に学ぶことは、完璧な生涯学習。ユネスコのラングランが生涯学習を提言して42年。その思想の波はやっと世界の末端へ届いてきたらしい。世界はやはり広いのである。そして、思いはなかなか強いのである。42年も掛けてたった一人の思いが波紋となって地球を覆ったのだから。だからもっと言葉の力を信じたい。言葉に力があれば、どこまでも、いつまでも、生きて思いを運んでいくことができる。言葉はただの文字の集まりなのに、並ぶことによって意味を持ち文章になり、文章を並べることで思いを伝えることが出来る。それが本になり、何十万冊も並んでいる図書館には好奇心の種が溢れている。音のしない想念のパワーに満ち溢れている。この見えないパワーが図書館の空気を重厚なものにしているのだ。
 そんなパワーのある図書館だから、彼らの学ぶ意欲を応援するのに、こんなにふさわしい場所はない。たとえば英語や中国語の講座を開くとか、英会話を楽しむサロンを開設するとか、学びを助ける辞典や参考書を揃えた学習コーナーがあるとか、英語で書かれた本を積極的に揃えるとか、ちょっと骨休めに英語にまつわるエッセイを置くとかお金を掛けなくても英語が学べる環境と方法をアピールすれば、積極的な利用者が増えると思う。何かに積極的な人は他のことにも積極的なことが多い。きっと素晴らしい図書館利用者になってくれるはずだ。
巷にはもっと様々な好奇心を持っている人たちがいるはず。それがリサーチできれば、その好奇心こそが図書館に求められているテーマなのだ。好奇心のSOSに出来る限りの対応をして、利用者にアピールすることだ。図書館に関心を持ってもらう、来てもらう、使ってもらう。これからの図書館は本を並べるのが仕事ではなく、本を手渡すのが仕事。利用者にいかに喜んでもらうか、いかに頼りにされるか、図書館はそれでナンボだと思うのだが・・。
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by tsuji_bunbun | 2007-02-22 00:00
図書館マーケティング 10  「平和機関」
参考資料 日経2007・明日への話題「対話が足りない」元検事総長原田明夫

「平和機関」
 2001年に国連が公表した「分裂を超えて-文明間の対話」と言う報告書がある。世界を代表する知識人20人の情熱の労作で、日本からは河合隼夫氏が参加している。「価値観を共有するため相互理解を発展させること。自分の知らないことを学び、異なった意見に耳を傾け、多種多様なものの見方に心を開き、自分自身の思い込みに反省を加え、人間性の成長のために最良の行動を探求することである」紛争を解決するには対話が必要であるということだ。
 これは、まさに図書館にうってつけの仕事。ユネスコ公共図書館宣言のなかに公共図書館は「異文化間の交流を助長し、多様な文化が存立できるようにする」と言う一文がある。また「この宣言は、公共図書館が教育、文化、情報の活力であり、男女の心の中に平和と精神的な幸福を育成するための必須の機関である」というユネスコの信念を表明するものであるのだから。争いは未知への不安から起こるといわれている。情報不足による不満や怒りは男と女、親と子、隣人、先生と生徒、上司と部下、国と国、思想と思想、宗教と宗教などさまざまなシュチエーションで起こる。向かい合って話し合う対話は話をする会話とはちょっと違う。会話と言うおしゃべりではなく、真剣に、誠実に向かい合って話し合うという真摯な姿勢が必要なのだ。
 平和のための対話が足りない。今こそ哲学、宗教、政治、経済、芸術、文化などあらゆる人知を動員した対話が必要なのである。まず、身近なところからいこう。音楽や絵や文学、食べ物や着る物、スポーツや学問など、みんなが楽しいと思うことを共有していこう。それから、哲学や宗教を互いに理解しよう、認め合おう。政治や経済はその後のことだ。
「まず、手をつなげる人が手をつなげることで手をつなごう」そんなメッセージを発信する図書館はいかが。

想像してごらん 天国なんて存在しないと
想像しようとすれば簡単だよ
僕達の下に地獄なんて無いんだ
ふり仰げば空があるだけさ
想像してごらんすべての人々が
現在を生きているんだと…

想像してごらん 国境なんて存在しないと
そう思うのは難しいことじゃない
殺す理由も、死ぬ理由もない
宗教なんてものも存在しない
想像してごらん すべての人々が
平和のうちに暮らしていると…

僕のことを単なる夢想家だと思うかもしれない
でも、僕ひとりだけじゃないんだ
いつの日にか 君も仲間に加わってくれよ
そうすれば 世界はひとつになるだろう

図書館の情報と資料で平和貢献すること。21世紀、全世界の図書館の緊急課題にしたい。
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by tsuji_bunbun | 2007-02-18 00:00 | mayoto study
図書館マーケティング 9 「トレンディな図書館」  
参考資料 「電通流トレンドの読み方」日経新聞1月12日 

「トレンディな図書館」
 図書館にトレンドは関係ないと思いますか?私は関係あると思うけど・・・。「電通流トレンドの読み方」は電通のシンクタンク機能を担う消費者流通センターのスーパーバイザー野村尚矢さんの流行の読み方指南の記事です。ちなみにスーパーバイザーとは消費者の需要・好みなどを的確に把握し、仕入れ商品の選択を判断する人のこと。
 野村さんによるとトレンドを読むには①長期的に社会全体の流れを読む②消費者の志向の変化を知る③商品やサービスの売れ筋の傾向を読むと言う3つの方法があるという。それらを日々の情報からキャッチして、その関連性を読み解くのだそうです。これをもう少し簡単に言えば、①長期的に社会全体の流れを読むためには人口動態や経済動向、社会生活について、意識的に記事を集めたり、統計データを分析したりする必要があるということ。たとえばコミュニティに住んでいる人たちの少子高齢化の進み方、格差社会による所得への影響、学校のいじめ問題など社会生活の問題点を、広報や新聞記事から洗い出し、国や自治体のデータをみて分析し、コミュニティの人たちの変化を予測することだ。自分達のコミュティの問題をリアルに突き止めるってコトです。②消費者の志向の変化を知るためには、自分自身も一人の消費者として感覚を研ぎ澄ましてみること、友人、知人など幅広い年齢層の人たちと積極的にコミュニケーションをとって、生活や考え方などを知ることだ。そういう生情報とデータを見比べて、変化を探し出すことだ。どんな人たちが何を考えているのかを知って本や情報を提供すれば喜ばれるのではないだろうか。親の心子しらずではないが、人の気持ちは聞いてみないと分からないものだし、聞いてみてもなお分からないものだ。調査だけでなく、察する気持ちが大切かも③商品やサービスの売れ筋の傾向を読むことは直接図書館には関係ないようだが、どうしてこの商品が売れるのか、なぜこんなことが流行っているのかと言う問題意識を持って生活することで社会を感じる感度が高くなるし、ビジネス支援の情報源にもなると思う。
 求められた資料や情報を提供するだけでなく、求められているであろう資料や情報を提供するときっと利用者に喜んでもらえる。図書館司書のマーケティングはカウンターでもフロアでも社会生活でもプライベートでも、いつでもどこでもどんなことでも。
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by tsuji_bunbun | 2007-02-11 00:00 | mayoto study
図書館マーケティング 8 [天の水」
参考資料 「天の水」日経新聞1月11日 成長を考える

「天の水」
インド南東部タミルナド州アングチェティパラヤム村は村人が牛とのどかに暮らしているような村らしい。ここに3年前インターネットがやってきた。地元の穀物会社が1台の中古パソコンを無料で提供したのだ。この1台のパソコンから始まった物語がある。
村人はインターネットで、農業総合情報サイトを探し出した。農業情報サイトで米やサトウキビの栽培方法を学び、気象情報を手に入れ、村の生産性は大幅に向上した。また、農民達はネットで国際相場を知り、仲買人の価格操作や搾取を拒んだという。まるで天から一滴の水が滴り、大地を潤し小さな芽を育てたお伽噺のような話。「ネットが村を潤す」と言うタイトルがつけられている。
小さなパソコンが貧しい村と世界の市場をつないで、情報が人間の生活を手助けする。これはまさしく図書館の物語だ。日本図書館協会前会長竹内悊氏は著書『ひとの自立と図書館』の中で図書館は人間にとって何なのかと言う問いに対して、「ひとが生きることを援助することを目的とする機関であり、具体的な活動として、人がものを考えることをたすける、つまり考えるための材料を提供することだ」と述べている。ということは、このインドの村における1台のパソコンはまさに天然の図書館ではないだろうか?どんな意図があって提供されたパソコンなのかは分からないが、この村にとって一台のパソコンがもたらす情報は、たしかに生きることを援助しているのだ。竹内氏は、図書館の中で図書館のことを考えるのではなく、もうひとつ突き抜けたところで図書館のことを考えようと呼びかけている。この一台のパソコンは21世紀の図書館サービスを考えるヒントのように思える。
図書館とはいったい何をさすのだろうか?50万冊の蔵書があることなのか、100人の司書を抱えることなのか、各種サービスのシステムを持つことだろうか。それは有効なサービスをするために必要な手段である。図書館の目的は人が生きることを援助することなのだから、図書館は「人の役に立ちたいという心」こそ大切なのではないだろうか。図書館サービスをシンプルに考えれば、1台のパソコンでも1冊の本でもたったひとつの言葉でもサービスが出来ることを、インドの物語が教えてくれたように思う。
「人の役に立ちたい」と言う心があって、たまたま図書館と言うところはその道具として本や情報を使うのである。その本や情報を集めて、置いてあるところが図書館と呼ばれたということである。それらをいかに効率的に管理して提供できるようにするかというのが図書館サービスシステムで、適正な規模があればより、効果が高いということ。私たちはもう一度、図書館の原点に返り、図書館の果たすべきミッションをみんなで再確認する時期がきたのではないだろうか。
今、作られた図書館から、作り出す図書館への再生なくしては図書館の未来が開かない。
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by tsuji_bunbun | 2007-02-07 00:00 | mayoto study
図書館マーケティング 7  「トップランナー」
参考資料 「NGN」日経新聞2007・1・1

「トップランナー」
 次世代通信網NGNは高速大容量で品質保証の付いた安全性の高いネットワークだ。サービス開始は07年、10年には普及するだろうといわれている。NGNが普及すればネットワーク端末でテレビを見たり、自動翻訳のついたテレビ電話をかけたり、自動配信されるニュースを読んだり、携帯電話から家の家電製品をコントロールしたりできるようになる。テレビを見ながら買い物したり、出版物を受信して買うようになるかもしれない。
 なんということだ。すぐそこにこんな世界が生まれようとしているなんて。格差社会はここにも生まれようとしている。情報格差は年代、収入から生まれそうだが、民間と行政にも情報格差が生まれるのではないかと懸念する。私は図書館はコミュニティの情報センターとして最先端の情報機器を揃え、いつでも誰でも使えるようにすることで住民の情報格差を補うものだと考える。しかし、現実は全く違う。図書館の情報機器や設備は一般家庭より完全に古い。NGNへの対応を予算化して待ち構えているような図書館がいくつあるだろうか、ITの進歩はこれだけにとどまらず、あらゆるものが日進月歩しているというのに。
進歩を阻む原因がどこにあるのか考えてみた。原因は図書館の奥の奥、市役所の予算書の中にありそうだ。行政の予算にITの進歩の文字がないのである。市役所はいまだ有線LANで、一人に一台配られたPCはもうすっかり型が遅れ、インターネットの使えるPCは各部に1台限り。故障しても容量不足でも、1台は1台。財政難だから、ほしがりません勝つまでは・・・ではないでしょうね、まさか。役所のIT環境がこの程度なのに、図書館だけがコミュニティの情報トップランナーになれるなんてありえない。周回遅れのトップランナーなんて、笑い話にもならないね。ITはテレビほど普及していないし、普及しないだろう。お年寄りや子どもや低所得であるが故に情報にたどり着けない情報難民はすぐそこまでやってきている。
図書館が情報を提供すると宣言するのなら、覚悟が必要。でもその覚悟は図書館がするんじゃない。情報はこれからどんどん有料化されていく。図書館に行けば最新の機器でいつでもだれでも情報を集めることが出来ることを保証する、議会や行政や市民が「予算」をつけて情報格差をなくすという決心と覚悟だ。
目指せ、トップランナー。図書館よ永遠なれ!
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by tsuji_bunbun | 2007-02-03 00:00 | mayoto study



Mayoto Staudy の時間です。見学や研究でマヨトを具体的に考えていきましょう!
by tsuji_bunbun
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