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第3部 図書館サービス 1 子どもへのサービス
1 子どもへのサービス

子どもにとって本はよい友達です。
図書館では司書が子どもたちのために本を選び、
子どもたちがたくさんの本と出合えるように様々な工夫をします。
図書館が身近にあることで、
どんな環境の子どもたちでも平等に本の世界のすばらしさを知り、
自ら学ぶ楽しさ、表現する喜びを体験できます。
図書館は子どものあらゆる可能性を伸ばす手伝いをします。

小さな子どもへのサービスのポイントは次のようなものです。

(1)子どもたちに本の世界のすばらしさを伝えるために児童サービス専門の司書が優れた本や資料を選びます。司書は子どもたちに本の楽しさを伝え、広い世界へ導く仕事をします。

(2)子どものためには絵本を含むさまざまな本、新聞、雑誌、紙芝居などを中心に、子ども用にカセットテープ、CD、ビデオ、DVDといった視聴覚資料を準備します。子どもたちがビデオやCDを見たり、聴いたりできる設備を整えます。

(3)家庭に常に最新の情報機器があるとは限りません。図書館では子どもたちが常に最新の情報収集体験ができるようにします。子どもが自由に情報収集するためにインターネットも子供用に利用制限して提供します。

(4)子どものスペースには必ず司書のデスクを置き、子ども達の本の相手をし、保護者の本の相談を受けます。図書館では、家庭に読書環境を作るため保護者が子どもの読書に興味を持つようなプログラムを開催します。お話を聞くためのコーナーを作り、司書は子どもと本をつなぐために本の読みきかせやブックトークなどの楽しいお話会を催します。お話会以外の時にはボランティアや子どもたちが自由に朗読をして、みんなを楽しませることができます。

(5)子どもが自分にふさわしい本がどこにあるのかが、わかりやすいように書棚の形を考え、本の配置を工夫します。小さな子どもが本を選ぶときは本の表紙で内容を知ることが多いものです。絵本や児童書の書棚はなるべく表紙が見える状態で展示し、子どもが自分で本を選びやすいものにします。絵本や児童書は複本(複数の同じ本)を常時補充できるようにします。

(6)子どもにまちの歴史や文化を伝えるための地域資料や情報交換コーナーを作ります。

(7)小さな子ども連れも周囲に気兼ねなく図書館を利用できるように、子どもコーナーやセミオープンなテラスを作ります。また、子どもが表現する場を作ることも大切です。朗読したり、歌ったり、踊ったり、絵を描いたりできるようなコーナーも作ります。

(8)図書館へ行く時間がない、図書館へ一人で行くことができない子どもたちのために、移動図書館車が学校や地域の公共施設で図書サービスを行います。

(9)地域在住の外国のこどものために多言語資料のサービスをおこないます。

(10)学校図書館に専任の司書や司書教諭が配置され、学校図書館の資料が充実されるまで、市民図書館で子どもたちの「知りたい要求」に答えられるよう、調査や学習のためのレファレンスを行います。子どもの頃から学ぶ力をつけるために学校や教員とも連携し、集団や個人を対象として利用教育を行います。

ヤングアダルトサービス(10代の子ども)
10代の子ども達(主に中高生)は本という抽象の世界、精神的世界を一番必要としている年代ですが、生活パターンや思春期特有の精神状態から図書館を利用することが少ない年代になってしまいます。特に音楽や映像、スポーツなどこの年代に関心の高い情報提供を手がかりにして、AVコーナー周辺にヤングアダルト向けのサービス機能を配置します。この時期を過ぎると就職や進学のために、まちを出ていく子どもたちも多いようです。私たちは図書館が子どもたちの心のふるさとになるように図書館を子どもと地域をつなぐ場とします。

10代の子ども達のためには次のような図書館サービスを考えています。

(1)「本を手にする」「読む」事に抵抗がないよう、音楽や映像、スポーツなどの資料と雑誌や本を一緒に並べます。

(2)中・高校生は読書傾向に大きな幅があります。ヤングアダルト専門の司書が図書館全体を対象にして本のガイドを勤めます。

(3)子どもたちも利用できる健全な表現活動、情報発信、情報交換の場を作ります。本を読む、勉強するだけでなく、音楽や映像を自由に楽しめるようにします。グループ室や音楽・映像スタジオを設ける事で、活動の場を広げます。AV担当の司書はAV資料や、機器に詳しく、子どもたちの表現要求を助ける働きをします。グループ室や音楽・映像スタジオは一般にも使えるようにし、交流のきっかけとします。

(4)中高生が利用しやすい情報提供の方法、たとえばHPなどを使った本の紹介やリクエスト受付、読書相談の受付、レファレンスなど図書館へ行かなくても図書情報や図書館サービスを受けられるようなヤングアダルト向けのシステムを作ります。

(5)10代の子ども達が自由に集う場所として図書館は重要な役目を果たします。図書館を一人でも、友達とでも気軽に立ち寄れるような場所として利用できるようにします。

(6)図書館に訪れる多様な年代の人びとと10代の子どもたちが自然な形で交流できるような場と機会を作るよう心がけます。
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by tsuji_bunbun | 2005-07-27 00:00 | 【welovetheとしょかん】
第2部 図書館のしごと  2 図書館のかたち ③図書館の種類(移動書館車)
2 図書館のかたち

2)図書館の種類
 移動図書館車  
移動図書館車は図書館に行くことが困難な人たちに図書館サービスを届けます。
すべての人の知る権利を守るという理念のもとに、必要とされる情報を提供します。

①動く図書館
図書館に来ることができない人たちのために、図書館が出かけていきます。一人では図書館に行くことができない子どもたちのコミュニティである幼稚園や保育園、児童センターや高齢者施設、病院、福祉施設、地域図書館の遠隔地などです。

②移動図書館のサービス機能
移動図書館車は本の貸し出しをしたり、リクエストを受け付けたりしながら図書館サービスの窓口としてサービス依頼の受付機能を果たします。読み聞かせや朗読会を開催して本に親しむきっかけつくりをします。高齢者や病人は自ら動くことができないのですから、コミュニティの身近な情報やひとりひとりに必要な情報のリクエストを受けて届けます。

③図書館サービスの出前
移動図書館ですぐに出来るサービスは限られていますが、図書館サービスの窓口として依頼を受付け、中央図書館から迅速なサービスを行います。また、機動力のある図書館としてコミュニティのイベントや講演会などに関連した本を積んで出かけ、図書館サービスのデモンストレーションカーとしても活動します。


▼次回は「第3部 図書館サービス」です…
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by tsuji_bunbun | 2005-07-23 00:00 | 【welovetheとしょかん】
第2部 図書館のしごと  2 図書館のかたち ②図書館の種類(中央図書館)
2 図書館のかたち

2)図書館の種類
 中央図書館  
中央図書館は先進的な図書館サービス機能を持つ情報センターです。
地域図書館はもちろん、日本中の図書館や教育機関ともネットワークを結び、私たちが必要とする情報を提供します。個人では限界がある情報収集ですが、みんなが力をあわせれば最新で豊富で正確な情報を集めることができるのが図書館なのです。
①大きな図書館
コミュニティの憩いの場、またコミュニティの情報センターとして本と人、人と人をつなぐために必要とされるさまざまな施設を備えます。図書館に行けば「何でもわかる」「誰かいる」「何かが始まる」ような希望のある場所、信頼される場所にします。敷居は低く気兼ねなく入れる、間口は広くさまざまなことができる、奥行きは深く知りたいことがわかるというように、私たちが使いやすい図書館にします。
[図書館資料]
 ・一般書 ・専門書 ・参考資料 ・地域資料 ・行政資料
 ・児童書 ・新聞 ・雑誌 ・視聴覚資料 ・IT情報など
[開架スペース]
 ・学習、創作スペース ・ギャラリー ・視聴覚ホール
 ・野外ステージ ・集会室 ・会議室
 ・回廊美術館や博物館(郷土歴史資料、環境資料、観光資料の展示スペース)
 ・和室 ・スタジオ ・工作室 ・研究室 ・調理実習室 ・朗読スペース
 ・お話の部屋 ・ボランティア室 ・IT放送局 ・IT新聞社 ・グループ室
 ・くつろぎコーナー ・テラス席 ・コーヒーハウス ・ロッカー・印刷、製本室など

②中央図書館のサービス機能
中央図書館は地域図書館で収集された地域情報をもとに私たち一人一人が必要とする情報、私たちのコミュニティに必要な情報を集め、提供します。そして、私たちの要求に従い、私たちが使いやすい形に情報を編集、加工して提供します。また各地域図書館をネットワークし、図書館サービスをバックアップします。本、情報、地域情報の収集、保存、ネットワークは図書館の裏方の仕事です。図書館で働く人たちの研修、最新の機器、十分な資料費や運営資金など充実したバックヤードが私たちの図書館を支えます。

③図書館サービスのかなめ
中央図書館は本と人とあらゆる情報を結ぶ場、またみんなの憩いの場、生涯教育の場です。
中央図書館はコミュニティの図書館全体が私たちのために役立つよう図書館サービス計画を持ち、目標値を掲げて図書館経営を行います。私たちは私たちの図書館を運営するために、図書館政策の決定、審査に関心を持ち、一人一人が責任を持って図書館を支えます。

③図書館の種類(移動図書館車)へつづく…
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by tsuji_bunbun | 2005-07-15 00:00 | 【welovetheとしょかん】
第2部 図書館のしごと  2 図書館のかたち ①図書館の配置と図書館の種類(地域館)
2 図書館のかたち
私たちが使いやすい図書館にします。

1)図書館の配置
図書館は私たちの暮らしの中に必要です。誰でもいつでも図書館を使うことができるようにコミュニティの生活動線上で利用できるよう配置します。小さな図書館はいつでも行ける場所に、大きな図書館は誰でも行きやすい場所に配置します。

2)図書館の種類
 地域館 
地域館は小学校区レベルのコミュニティの小さな複合施設です。
子供や高齢者でも一人で利用できる生活圏内にあり、誰でも必要とする情報を知ることができる身近な情報センターの機能を果たします。
①小さな複合館
小学校校区ごとのコミュニティで複合館を運営します。図書館だけでなくスポーツや子育てや福祉事業などとボーダーレスな関係で協働します。さまざまな人が集まることで、地域の生活全般が見え、暮らしに密着した図書館運営ができます。

②図書館機能
地域図書館としての重要な機能は本の貸し出しとレファレンスにあります。図書、資料は主にその地域の利用者の生活で必要とされている図書、資料を中心にします。司書は最新の情報機器でさまざまな場所とネットワークすることで地域のよろず相談係りとして、人と本、人と人、人と情報を結びます。地域図書館はコミュニティの情報交換の場として機能します。

③図書館サービスの最前線
地域図書館は中央館の小規模なものと考えられがちです。しかし地域に密着して定点観測をし、今何がおきているのか、何が問題なのか生で感じることのできる図書館の情報収集の最前線と考えます。図書館は本と情報があるだけでなく、人と人をつなぐ場なので、小さくて多機能にすることで、気軽に人が集まりやすい施設にします。地域図書館はコミュニティ自治に「図書館の根を張る」ことを目的とする、私たちの基本となる図書館です。


 ▼②図書館の種類(中央図書館)へつづく…
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by tsuji_bunbun | 2005-07-08 00:00 | 【welovetheとしょかん】
第1部 私たちの図書館
1 図書館の理念
   私たちの図書館は知識と情報を収集し、心と心をつなぐサービスをします。
               
2 図書館の設置
   私たちは民主主義の砦として図書館を設置し、私たちの知る権利を守ります。

3 図書館の運営
   私たちはコミュニティの自立した住民として図書館運営に関わります。


        
コミュニティを以下のように定義し、
コミュニティー 【community】
居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会。町村・都市・地方など、生産・自治・風俗・習慣などで深い結びつきをもつ共同体。地域社会。
「私たち」は自立した住民として、市町村民、校区民、行政区民、または有志という様々な組織で『図書館』の設置、運営に主体的にかかわるものとします。
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by tsuji_bunbun | 2005-07-02 00:00 | 【welovetheとしょかん】
第2部 図書館のしごと  1 図書館のしごと
1 図書館のしごと
私たちが望む図書館です。

1)図書館は元気の源。
図書館は私たちを元気にします。図書館では本と人が出会い、人と人が出会い、わたしたちの好奇心を刺激します。みんなを前向きで明るい気持ちにする図書館があれば、私たちのまちが元気になります。図書館は人を育て、まちを育てます。図書館は文化の灯をもやす無限のエネルギーとなります。

2)図書館には答えがある。
図書館はあなたの疑問を解決します。
図書館には絵本から専門書まで必要な本をそろえます。図書館は市民の本棚です。誰でも自分の読みたい本を無料で読むことができます。暮らしの中の「なぜ」や「なに」を解決するために必要な本を探すことができ、図書館にない本は他の図書館から借りられます。

3)未来の羅針盤。
「考える」ための図書館です。
自立した市民のための図書館です。図書館の本は古い本から新しい本まで時代を積み重ねるように集めます。また、図書館の本はあらゆる分野にわたり、色々な切り口で選びます。このようにして集められた本がある図書館は自分の考えを持つための知識のものさしです。様々な本があることで私たちは過去から学ぶことができ、新しい世界を創造するためのアイデアを得ます。
 
4)みんなのオアシスです。
わたしのための椅子があります。
図書館は自由に使えます。一人でも仲間と一緒でも利用できます。本を読む、文章を書く、調べ物をする、おしゃべりをする、音楽を聴く、絵を書く、演奏する、料理を作る、踊る、会議をする、映画を見るなどいろいろなことができます。また、憩いの場やくつろぎの場としても利用できます。図書館はみんなのオアシスとして、いつも温かく気持ちの良い場所です。

5)まちの掲示板です。
図書館はまちの情報センターです。
図書館は「まちの情報センター」です。図書館に行けば、まちの小さな話題から世界の情勢まで何でもわかります。図書館は新鮮で豊富な情報を集めるために、情報と知識の窓口として日本だけでなく、世界中の図書館とネットワークを結びます。今「何が起こっているのか」という情報、「どうすればよいのか」という情報、私たちは自分たちの住むまちから世界中のあらゆる情報を使うことができます。

6)私たちの秘書です。
図書館には司書がいます。
仕事や生活には新鮮で確かな情報が必要です。司書は情報収集の専門家として新鮮で信頼性の高い情報を幅広く収集し、整理して保存します。そして、私たちが情報を必要とするときには、情報を探す手伝いをしてくれます。司書には守秘義務があり、あなたのプライバシーは守られます。図書館は私たちの秘書です。

図書館は最新の情報を収集することで機能します。私たちの図書館はいつも充分な予算
と人材を得てサービス計画の目標を達成しながら、発展し続けます。

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by tsuji_bunbun | 2005-07-02 00:00 | 【welovetheとしょかん】



Mayoto Staudy の時間です。見学や研究でマヨトを具体的に考えていきましょう!
by tsuji_bunbun
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