6 『旭山動物園のつくり方』   原子禅 星雲社
『旭山動物園のつくり方』   原子禅 星雲社

「伝えるのは命」
まず、男たちに夢があった。
その夢に14枚の素描が形を与え、
そこから旭山動物園の奇跡が始まった。

ワンポイントガイド(飼育員が来園者に担当動物について説明するワンポイントガイド)
ただでさえ、忙しいのにさらに仕事が増える。もちろん、動物の世話はおろそかに出来るはずもない。「これは本来の仕事なのか」という疑問も残る。そして、職人気質の彼らにとっては、人前で話すということもまた大問題なのだ。・・それまでの飼育にくらべ、展示=見せる=伝えるという意識が明確になった頃から、旭山動物園は変わっていった。

夜の動物園(夜間の動物の生態を見てもらうイベント)
当時は予算なんかないし、飼育員だって少ない。けれども、ないからできないと言い訳していてもしょうがない。だったら、やれることからやろうよと自分達で何でも作りましたよ。・・自分でやるしかない。この姿勢が多くのノウハウを蓄積させ、やがてたくさんのアイデアを生み出す泉となった。それらの話から「こういう施設だったらもっといいのに」という思いがハード面を作るきっかけになった。

14枚の素描(職員達が自発的にこんな施設があればいいのにという思いを絵にしたもの)
誰かの絵をみんなでああでもない、こうでもないとアイデアを出し合った。時間を忘れるとはああいうことを言うのか、自分達の理想を語り合うんだから本当に楽しい作業だった。
動物達はその絵の中で躍動していた。16年前に完成したその素描の中には現在の施設の原型がしっかりと描かれている。

坂東さん(獣医、飼育員を取りまとめる飼育展示係長であり副園長)
数々の施設は彼を中心にして生み出された。「新築の家を建てるまでが僕の仕事。それをよりよくしていくのが飼育員の仕事」「設計段階でみんなで討論してしまうと安全で安易なほうに流れてしまう」と設計段階からは自らの責任で行い、お手本のない、どこにもなかった施設を実現させた。

ミニチュア脱却
それまでの旭山は札幌の円山動物園のミニチュアのようなもの。「他と同じようなものを作っても仕様がない」「来てくれた人たちに、本当に楽しんでもらいたい」一般的な常識だけが正しいとは限らないから「常識を妄信しない」ことだ。

旭山で働くということ(みんな普通の公務員です)
班体制をとると、どうしても足並みをそろえなくてはならなくなる。どうしても出る杭は打たれる。「それにアイデアって、まず一人の頭の中から生まれるものでしょ。それを余りみんなでとなると、とがったところが削られてしまんですよ」。「うちは誰も止める人が居ない」「旭山が考えるしっかりした柱はある。その考えにさえ合っていれば、とりあえずやってみる」。担当に与えられる責任と裁量.旭山にはチャレンジできるベースがある。

足元を見つめるのが21世紀の動物園
自分達と一緒に営みを送る野生動物の現況を少しでも知ってもらいたい。動物園だけじゃなく、自分の身の回りにこそ、動物達が息づいている。「石狩川の源流から河口までの魚や動物達を集めた施設を作り隊。自分達の足元をしっかり見つめなければ、21世紀の動物園なんて恥ずかしくていえない」と思っています。

伝えるのは命
ヨーロッパの動物園なんですが、そこにはいろんな人が集まっています。本を読んでいるサラリーマンだとか、散歩をしている老人、長い時間同じ動物を見つめている人・・けして動物をみて回ることだけが目的じゃないんですね。時間を忘れるようなひととき。動物を見るだけじゃなく、思い思いの過ごし方をする人が自然に集まってくる、心地よい空間を求めて、つまりいろいろな命に囲まれた空間の中の心地よさがそこにはあるんですよ。
旭山動物園には笑顔が溢れている。そこにいる動物の姿は輝き、歓声が空に響き渡る。だが、旭山動物園はこれからも変化し続ける。なぜなら、伝えるのは命だから。


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いかがですか?
市場化テストや指定管理者の嵐に巻きまれそうな
公務員の救命ブイのような本ですね。
自分が生きている意味をさがすのが、MAYOTO です。
なぜここに居るのか、なにをすべきなのか、どうすればいいのか
出来ることからやればいいという謙虚な言葉に隠された決意は
本質を考えることから始まりました。
ミッションを考え、みんなで共有すれば旭山動物園のような図書館は
すぐにもできるんですが・・
まねしたって駄目ですよ、あなたが考えないと始まらないものなんです。


MAYOTO STUDY
MAYOTOが旭山動物園から学んだこと

1 ソフトからはじまる
本があって人がいれば、MAYOTOはもうそこにある。
まず、図書館がなんであるのかをしっかり考えてみる。
考えたらやってみる。やってみて足りない所を作っていく。

2 伝えるのは命
MAYOTOだって同じこと。伝えるのは命。
人が生きるということが命を伝えているということを
理解できた時、自分のなすべきことが分かるはず。
大切なのは、分かろうとする気持ちじゃないかな。

3 理想を描く
与えられた仕事に理想なんかない。
理想があってこそ仕事が生まれる。
MAYOTOは、そうやって始まる。
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by tsuji_bunbun | 2006-11-24 00:00 | mayoto study
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Mayoto Staudy の時間です。見学や研究でマヨトを具体的に考えていきましょう!
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