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「真夜中の図書館2」出版予定


みなさま、こんにちは。

ブログの更新がなかなか出来なくて申し訳ありません。
只今、図書館マーケティングと、図書館ワークショップをテーマにした
『真夜中の図書館2』の原稿を執筆中です。
夏に出版予定ですのでよろしくおねがいします。

そして、また「図書館ファシリテーター」を始めました。
図書館と人と本をつなぐ・図書館と利用者をつなぐ・図書館と政治をつなぐ
事を使命としたワークショップの開催とファシリテーションです。

パラレル世界の「真夜中の図書館」を現実の世界に堀起こすため日夜努力をしています。

報告を怠らぬよう心がけますので、引き続きご支援をお願いいたします。  辻桂子
# by tsuji_bunbun | 2008-02-26 08:34
絵本の展覧会

               

「ライブラリーワークショップ 絵本の展覧会」

○月○日
今日、僕は図書館に行った。

「ライブラリーワークショップ 絵本の展覧会」に参加してみた。
このワークショップは毎週催されている。
ファシリテーターは桂さんだ。

アイスブレイクは自分のカタチをカードに書いてみるというものだった。
自分のカタチ?? そんなことは考えてみたこともない。
何だろう? 自分のカタチ・・・
しばらく考えて、出てきた答えは「トウモロコシの髭」。
なんか、変わってるかもしれないけどそういうイメージが湧いたんだ。
僕の隣の女性は「毬藻」のようなもじゃもじゃしたものだと言ってた。
二人のカタチを、交換して、みんなに紹介した。
それぞれ、面白い自己紹介だった。

ワークの始めは絵本探しだった。
ファシリテーターから今日の気分に、一番ぴったりした絵本を15分で探し出すというミッションが発せられた。
あ、ファシリテーターというのは「促進する」と言う意味がある進行役で、ワークショップにみんなが楽しく参加できるようにする仕事をするんだ。
ついでに言うと、ワークショップは「工房」と言う意味で参加体験をするための場と言えばいいのかな。
と言うことで、時間は15分しかない。
僕らはMAYOTOに絵本を探しに行った。
今日の気分にぴったりの絵本・・今日の気分は何だ?
「トウモロコシの髭」である僕が、今感じている気持ちを探ろうと、僕は窓際で青い空を見て考えた。
秋の風を感じて、ふとジョンを思い出した。
昔、僕の友だちだった黒い犬。
柔らかな耳を撫でるのが好きだった。
ぶんぶんと振り回す尻尾も好きだった。
なにより、僕を見つめる黒い瞳が大好きだった。
「トウモロコシの髭」にぴったりな本が見つかった。
おーなり由子さんの『モモ』と言う小さな絵本。

絵本を抱えて、みんながワークに戻ってきた。
ファシリテーターの桂さんは「それぞれの絵本の絵を見て、自分の一番好きな人を探してください」と言った。
「文は読まないで、絵を見るだけで探してください。人じゃなくてもいいです。一番気になる絵をきめてくださいね」。
僕は「モモ」のページをゆっくりとめくっていった。
そこにはいろんな表情の犬と女の子がいた。
僕は2回絵本を見た。
そして、お腹を撫でてもらって満足そうな表情の犬の絵を選んだ。

次の指示は「絵本からお気に入りの一文を選ぶ」と言うもの。
この時も2回、絵本を読んだ。
そして「モモには空の向こうにともだちがいる」と言う一文を選んだ。

それから、ノートぐらいの大きさのカードが配られた。
紙には、絵本のタイトルを書く、好きな絵を書く、好きな言葉を書くスペースが作られていた。
ウ~~ン、文章は書いたけど、絵は苦手だなぁ・・・
周りを見回したら、みんな一生懸命に書き込んでいる。
ヘタウマとはいかないけど、心をこめて書くしかないな。
とにかく、一生懸命書いてみた。
だんだんとモモがジョンに思えてきた。
みんなもそろそろ仕上げに掛かっているようだ。
僕は出来上がったカードを机に残したまま、窓から空を見た。
秋の空はとても美しい青だった。
どこかにジョンのような雲が浮かんでいればいいな。

さて、最後のワークは展覧会だ。
みんなの作品を額に入れてギャラリーの壁にかけた。
そして、その下にそれぞれのお薦めの絵本を並べた。
秋らしい深緑色のテーブルクロスの上に飾られた絵本は、ちょっと誇らしげだ。
今日の参加者は小学生が3人と、高校生の男の子と、おとなたち。
でも、参加者はみんな「自分のカタチ」で参加している。
誰が、どの本を紹介してくれたのか分からないのがスリリングだ。
これから、展覧会を見てそれぞれの作品に小さなメッセージを残していくという。
その時のサインももちろん「自分のカタチ」だ。
僕の「モモ」にどんなメッセージが届くか、とても楽しみ。
そして、みんなの作品もね。
展覧会場を一巡して、自分の作品のメッセージを読んだ。
共感や、慰めや、励まし。
みんなが「モモ」と言う絵本でひとつになった。

みんなで輪になって、今日のワークショップをシェアした。
子どももおとなも絵本をとても愉しんだ。
久しぶりにジョンと出会えて、僕はとてもやさしい、透明な気持ちになったヨ。

この展覧会はこのあと1週間図書館のギャラリーに展示され、お客さんがメッセージを残してくれることになっている。








# by tsuji_bunbun | 2008-01-07 00:00 | mayoto study
ライブラリーワークショップ
こんにちは 辻桂子です。
2007年も残すところ、あと10日になりました。
本年もいろいろお世話になりました。

図書館マーケティングエッセイはいかがでしたか?
図書館の新しい姿を感じていただけたでしょうか。
65話まで、お読み頂きありがとうございました。

2008年度からは
ライブラリー・ワークショップに関するエッセイをご紹介します。
どうぞお楽しみに。        では、良いお年をお迎えください。
# by tsuji_bunbun | 2007-12-22 00:00 | 「真夜中の図書館」メイキング
図書館マーケティング65  美しいプレゼント
                   
参考資料 日経2007・9・24 アプローチ九州
                        
                                              

「美しいプレゼント」
 美術館・博物館のカタログを買うか、買わないかという話題で盛り上がっていたブログの話である。その中で北九州美術館が、とてもステキなミニガイドブックを無料配布して話題になっている。手のひらサイズのフルカラー18ページで児島善三郎と言う画家の作品や軌跡をダイジェスト版だ。カラー図版は小さくても解説までついて充実している。サイズが小さいので手遊びのように何度もページをめくって見入ってしまう楽しさがある。美術館から、美しいプレゼントを貰ったような気持ちになった。このガイドブックは作品と見る人をつなぐ解説書だけでなく、会場を出た後も作品や作家と友達になることを手助けしてくれる。こうしたガイドブックは、小さくても大きな存在であるというのだ。
 この素敵なものをプレゼントしたいと言う気持ちがいいな!やはりと言うと何であるが、
美術館はアーティストだなぁと思った。図書館って、文学ってアートじゃないのかな?どうも、この「ステキ」と思ってもらうと言うような発想が乏しいのだ。もうすぐクリスマス。図書館からも、素敵なプレゼントがほしいなぁ!
# by tsuji_bunbun | 2007-12-03 00:00 | mayoto study
図書館マーケティング64  [おちゃめ」             

参考資料 日経
                        2007.11/24
                                              

「おちゃめ」
からくりというタイトルで、物の形の非対称性を話題にした記事。
コンセントの穴は左が9ミリ、右が7ミリと左右が違う。左はアースで地面につながっていて、右は電気を供給する電圧側の穴。別にどちらでも構わないのだが、その違いに気づいている人は少ない。それから、碁石は白が膨張するので、黒の碁石を若干大きめに作る。風呂敷も結びやすいように一方の辺が5センチほど長い。実は色鉛筆も黒色鉛筆より芯が太い。芯の強度が弱く、面を塗る色鉛筆最近は車のハンドルを横長の楕円にして、運転席とシートの間を広くして乗り降りしやすいデザインもあるという。
そういわれてみたら、ほんとかな~~と思うもの。こんな身近なものだったら、図書館のちょっとしたユーモアで現品展示をしたらどうだろうか。図書館といえば、何か四角四面の固いイメージがある。ほんのちょっとお茶目だったら、もっと愛されるだろうなと私は思うのである。
# by tsuji_bunbun | 2007-11-27 00:00 | mayoto study



Mayoto Staudy の時間です。見学や研究でマヨトを具体的に考えていきましょう!
by tsuji_bunbun
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